【正解】良いことだけ言って契約に持ち込む。取引の素人を丸め込んで責任回避
ブー太郎:この物件は最新設備が入ってますし、内装の説明をしっかりしてお客様をその気にさせます!
カバ社長:よしそうだ、いいぞ。だんだんわかってきたじゃねえか。図面や間取り、設備、周辺のお店や学校の情報だけに集中させろ。
将来の人口とか、立地とか、地盤とか、災害耐性とか、立地適正化計画とか…そういう面倒なことを聞いてきたら「大丈夫だと思いますよ。みなさん買ってますから」と曖昧にしておけ。
ブー太郎:「みんなが買ってる」って言って、同調させる…と。なんにも説明せずにお客様に決断を促すというか責任を押し付けるのですね…
でも、駅から遠かったりそういうのはどうしてもネックになるんじゃないですか…
カバ社長:物は言いようだ。駅から遠くてもな、「駅から遠い分、運動になりますよ。あまり商業施設もなくて静かですよ」っていい感じに言っておけ。
間違っても、将来売れにくいとか、実は容積率をちょっとオーバーしてて既存不適格物件だとかそういうことは聴かれるまで言うな。言わないだけで、嘘にはならんからな。
ブー太郎:でも、住宅ローンを通せなかったりしません?
カバ社長:ちょっとくらいなら住宅ローンを通す金融機関はある。銀行だってカネを貸したがってるんだ。
ブー太郎:今の法律に照らし合わせて違法建築になる「既存不適格建物」って、最終的に契約ってなったら説明責任があるんじゃないですか?
カバ社長:もちろんある。ただな、契約前の重要事項説明や、契約を結ぶ時に、しれっと説明してハンコを押させれば後はどうにでもなる。
「本物件は容積率を超過しており既存不適格物件です。えー、次の項目について…」って専門用語使って説明すりゃまず気にしない。
不動産取引なんてそうそう経験するもんでないし、客は不動産取引の素人なんだよ。「まあこんなもんかな」って自分を納得させてハンコを押すもんだ
ブー太郎:それってちょっとやり過ぎなんじゃ…
カバ社長:その分、価格も安くなってんだし、客にとっても悪いことじゃねーだろ!
細かいことに気を取られて契約なくなるとお前の給料ゼロだぞ!わかってんのか?!
ブー太郎:うっ…(確かにどうにかして売らないと生活できない…)
カバ社長:いいか、良いことだけ言っておけ。その気にさせて、契約したら後は買主の責任になるからな。
おれらは目先の契約だけが大事なんだよ。買わせてしまえば、後のことはどーにでも逃げられる。契約まで持ってくことに心血注げ。
重説や契約の厳かな雰囲気の中で「やっぱり契約しません」なんてなかなか言えんだろうしな。
ブー太郎:は、はい…
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さあ、明日は内覧!
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