不動産屋に住宅相談をする意外なメリット4つ。業者の実力も分かる?

不動産屋に相談に行く4つのメリットとは?不動産業者の良し悪しも分かる

「家を買おうと思ってもどこに相談に行けばいいか分からない。不動産屋に行けばしつこい営業がありそう…」

こういう声はよく聞かれます。特に、不動産取引は人生に何度も行う人は少ないため、周りに住宅事情に詳しい知り合いがいないこともよくあります。

そのため、マイホームの買い方や住宅取引のリスクなどを不動産のプロ(不動産業者)に相談することなく、そのまま取引を行う買主さんも多いのが実態です。

しかし不動産会社へ住宅相談に行くことには、疑問や質問が解決できたということ以外にも意外と多くのメリットがあります。いい意味での副作用的な利点ともいえます。

例えば、不動産仲介業者に相談してみることで、マイホーム購入の失敗・後悔を防ぐ情報を入手できたり、不動産業者の良し悪しを図ることができたりもします。

ここで具体的にみていきましょう。

①不動産会社の実力が分かる。価格交渉や取引の安全性に大きな影響あり

住宅相談することで不動産会社や担当者の実力がよく分かります。

逆説的に聞こえるかもしれませんが、相談をすることによって、相談される側(不動産屋さん)の姿勢や能力がかなりよく理解できるのです。

話しぶりや受け答えだけでも、相手の意図を正確に汲み取っているか、論点を整理して分かりやすく説明しているか、あいまいにせず明確な説明を心掛けているか、ということがよく分かります。

なぜこのようなことが大切かというと、担当者が状況を正確に把握し理路整然と対応できる能力は、不動産取引を有利にかつ安全に進める際に重要な要因となり得るからです。

不動産は取引が進むにつれ、不動産会社との連絡頻度は増え、専門的な内容の理解も求められ、売主側との交渉もつきものです。例えば価格交渉においては、仲介業者の担当者次第で結果は大きく変わるものです。

また、売主しか知り得ない物件の状況を聞き出すヒアリング能力や、インスペクション(建物状況調査)の実施許可を取得するなどの手配・段取りなど、取引の安全性に直結する業務も、担当者の力量次第なところがあります。

実際、不動産会社に対する不満として「聞いたことに答えてくれない」「説明が分かりづらい」「うやむやにされた」といった不満の声は多く聞かれます。

住宅相談に行った際には、「この人に取引を任せられるか?」という視点も持ちながら話を聞きくことで、担当者の質を見極められるのです。

【参考】対応が不安な業者はすぐ断る。別の不動産屋に行けば同じ物件を取引できる

相談をしてみた結果「この不動産会社はちょっとないな」と思えば、その業者は断り、別の不動産業者に行くことで何も問題ありません。

どの不動産屋でも同じ物件情報を取り扱っている仕組みがあり、ある不動産会社を断っても、別の不動産会社で同じ物件を取引することもできます。

そのため、住宅相談では物件情報を気にすることなく、不動産会社の力量を確かめることに集中してみるのも一案です。

むしろ取引が進んでから「この不動産屋に取引を任せるのは不安だ…会社を変えたい…」となると非常に面倒です。

初めの段階で不動産会社の良し悪しが分かる方が、時間も節約でき、トラブルに巻き込まれることもないのです。安心して相談してみてください。

物件情報量で不動産会社を選ぶと後悔する意外な理由とは?【図多め】

②相性や顧客姿勢を感じ取れる。物件購入後のサポートの充実度も分かる

マイホーム相談に行った時には「営業担当者と話しやすいか(相性)」「会社は顧客重視か(姿勢)」ということも感じ取れるメリットがあります。

これが結構大事なのです。どれだけ素晴らしい専門知識を持っていて、理路整然と話をしてくれても「話しにくい人柄」「聞きづらい雰囲気」など自分にとって苦手だな…と感じる場合には要注意です。

物件探しをしている時には、かなりの頻度で質問したいことが出てきます。その時にいちいちストレスを感じてしまえば、本当に知りたいことをうやむやにしたまま取引をすることになりかねません。

そうなると、危険な取引になってしまうことはもちろん、取引の満足度や納得感がかなり低くなってしまいます。

また、取引を終えた後の対応、例えば建物の欠陥による雨漏りトラブルや、経年劣化によるリフォーム・修繕の相談、将来自宅を貸したり売ったりしたい時の対応など、住み始めた後にも相談したいことは出てくるのが普通です。

その時に、売主側への瑕疵担保責任の追及を面倒くさそうに対応したり、「不動産屋は契約・引渡しまでが仕事なので、その後のことは自分で対応してください」と、契約が終わった途端に冷たくなる業者もいます。

ですので、「ストレスなく長く付き合える不動産屋だな」と思える業者かどうか、人柄や会社の姿勢を意識的に感じ取ってみることは思ったよりも重要なのです。

【マイホーム購入】長く付き合える不動産会社を選ぶべき2つの理由

住宅相談で、物件紹介などの営業トークや住宅購入手続きの話ばかりなら危険信号

こういった人柄や会社の姿勢は、例えば住宅相談に行った際に話してくれる内容でも判断できることがあります。

物件購入に直結する話しかしない場合など、自己中心的な話や専門性の無い話ばかりといった時には危険です。例えばこのような不動産屋は避けた方がいいでしょう。

  • 物件情報の紹介・内覧の提案がメイン(営業トークばかり)
  • 間取りや設備など誰でもわかる説明がほとんど(専門性の無さ)
  • 住宅購入手続きなど定型業務の説明に終始(マニュアル対応のみ)

こういう会社は「どんな物件でもいいから家を買って欲しい」と考えている可能性が高く、とにかく契約に結び付ける話だけに終始することが多いです。

目先の契約ばかりにこだわり、とても視野の狭いマイホーム選びをしてしまうことにもなりかねません。

本当に顧客重視であれば、これまで多くのトラブル対応をしたはずであり、また、将来を見据えた住宅購入の話題にも触れるはずです。そういった話が皆無であれば要警戒です。

自己中心的な業者に当たってしまっては、家を買った後にトラブルが起こってもサポートを受けられずすべて買主自身で対応しなければならなくなります。

せっかく住宅取引という大きな契約に携わった仲介業者との付き合いは契約・決済までとなり、将来の住宅アドバイスもサポートもなにも受けられずもったいないともいえます。

住宅相談を通じて、将来にわたって信頼関係が築けていけそうだなと感じる業者であるかどうか、その姿勢を見極めてみましょう。

③夫婦間の意見相違が明確になり、マイホームの希望条件が冷静にまとまる

不動産屋に相談に行くメリットは、家族間での意見の違いが浮き彫りにでき、うまく希望をすり合わせられることです。

「マイホームを買う」ということ自体はご夫婦の間で共通認識を持っていても、具体的な希望条件や重視することをじっくり話し合っていないケースが意外とよくあります。

そういう時に不動産会社に住宅購入相談すると、第三者(営業担当者)を交えてじっくりとご家族でマイホームに向き合う時間が取れ、そこで初めてご家族の中で意見の相違が分かることがあります。

例えば、夫は通勤の便を考慮して駅から徒歩10分以内のエリアを絶対条件とするのに対し、妻は駅から離れても広い戸建てにこだわるといった具合です。

それに対して、不動産会社の営業スタッフが冷静にメリット・デメリット面をそれぞれアドバイスすることで、お互いが納得しながら希望条件がまとまっていくのです。

物件探しをしている途中に意見の違いが分かるよりも、初めの段階で、しかも不動産の専門家が立ち会っている時に冷静に考えられることは大きなメリットです。

ファイナンシャルプランナーとの家計相談でも家計やライフプランの見直しができる

住宅予算を決める時にも同じようなことがいえます。

家計を圧迫しない安全な住宅予算を割り出すために、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに家計相談をすることがあります。

一生涯のキャッシュフロー表を作成することで、住宅ローンの返済が将来にわたって家計にどのような影響を与えるかをシミュレーションするのです。

その時に、月々の家計支出を事前に計算してもってきてもらいますが「こんなに毎月無駄遣いしてたの?外食多くない?!」と、普段の生活を見直すキッカケになるご家庭が多くいらっしゃいます。

また、将来のライフプランを考えながら将来支出を計算しますが、ご夫婦でそれぞれ思い描く将来設計がズレていることもあります。

ここでも、ファイナンシャルプランナーがお金の立場から、それぞれのメリット・デメリットをお伝えしながら、ご夫婦二人の将来目線をすり合わせていくことができます。

このように、不動産相談という場を借りながら、ご家族がじっくりと家のことや将来のことを話し合うキッカケとなり、冷静なアドバイスを聞きながらお互いの意見を共有し、認識を合わせていくことができるのです。

④業者から最新の住宅事情を入手し、長期的な視点で家選びが可能になる

不動産取引を頻繁に繰り返している人はそう多くありません。

マイホームを買った友人と話す機会があっても、そのご友人の特別な事情や好み・こだわりなどの偏った話を多く聞かされるケースもあります。

例えば住宅予算を抑えてマイホーム購入したい人が、資金を潤沢に使って建てた注文住宅の話や設備のこだわりを聞いて真に受けると、当初の希望とはかけ離れた住宅を購入することにもなりかねません。

また、持ち家を所有している親世代に相談することも多く、その場合には30年以上昔の時代の話であるなど、前提が違うことに注意する必要があります。

ご友人や親御さんのお話はもちろん参考になります。ただ、やはり不動産取引の専門家である不動産屋に住宅相談することで、最新の住宅事情を知ることができ、不動産取引の常識をアップデートできるメリットがあります。

一例をあげるだけでも、以下のようなトピックがあります。

  • 【住宅制度・税制】インスペクションなどの住宅制度や最新の優遇税制
  • 【住宅価値】資産性や将来の売りやすさ、災害耐性などの見極め方
  • 【長期的な視野】人口動態や住宅市場、空き家などの社会問題など
  • 【リスク情報】買ってはいけない家や住宅取引のリスク、トラブル事例

こういう話題は、常日頃から不動産取引の最前線にいる業者が最も接していることで、住宅相談をすることで入手できる情報ともいえます。

家を買うということは今後数十年の住生活の土台を作るものでもあります。目先のことだけ考えて買えばいいわけではなく、長期的な視野でマイホームを購入することが必須です。

その意味で、不動産会社に住宅相談に行くことで最新の情報に触れ、不動産取引の現場から生きた情報を得られ、今後の見通しを知ることができるメリットがあります。

ぜひ不動産屋だからこそ知ることができる話を聞き出してみましょう。

自分に合った不動産屋を選び、安全な住宅購入をするためにも気軽に相談!

不動産屋にマイホーム購入相談をすることで得られるメリットをみてきました。

相談で疑問が解決すること以外にもさまざまなメリットがあり、まずは気軽に不動産屋に相談してみることをおすすめします。

一点、相談のデメリットとしては、相談に行った後にしつこい営業が始まる場合があることです。

この場合にはその業者をお断りしましょう(ある意味、取引をしてはいけない業者ということが分かるため、メリットともいえるかもしれませんね)。

尚、相談に行くタイミングはいつでもいいのですが、できればなるべく早いタイミングが望ましいです。

気になる物件がまだない状態で住宅購入相談に行くことで、物件情報に惑わされることなくフラットな頭で不動産業者を選ぶ事ができますし、今後の物件探しも効率的に行えるためです。

住宅相談を受け付けている不動産会社があれば、ぜひ気軽に相談を利用してみましょう。自分に合った会社を選び、安全なマイホーム購入に繋げてくださいね。もちろんミトミにもいつでもご相談ください!

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