【マイホーム購入】内覧の時にやってはいけない3つのNG行為とは?

マイホーム購入に重要な内覧。やってはいけない3つのNG行為とは?

マイホーム購入で一番気持ちが盛り上がるイベントと言えば、実際に住宅の中をみる内覧(内見)ではないでしょうか。

その物件で住むイメージを頭の中に描きながら内覧するのはとても楽しく面白いものです。

この内覧ですが、実は自由気ままに物件をみればいいというわけではありません。自分の希望にかなった物件を効率的に購入するためには、やってはいけないNG行為もあるのです。

しかし、実際の内覧現場においては、意外と多くの人がこのNG行為をやりがちです。

ここでは具体的な3つのNG行為をみていくとともに、どうすれば効率的な物件選びができるのかを考えていきましょう。

①「とりあえず内覧」はダメ!見て決めるのではなく、決めてから見る

「なにも決まっていないけど、まずは内覧したい」「家を見てから、いろいろ決めたい」こういう“とりあえず内覧したい”というケースは結構あります。

しかし、とりあえずの気持ちで内覧する場合は、失敗や後悔を生むことはあっても、「内覧してよかった!」となることはまずありません。

というのも、自分の中で何も課題意識を持たずぼーっと内覧するだけでは「ただ見ただけ」になってしまうからです。

それどころかあまり考えずに内覧した結果、物件の見た目に騙され、その場の気分で購入を決意してしまい、「なんでこの物件を買ったんだろう」と後から悔やむこともあります。

または、その後に日を変え複数物件内覧したものの「結局、最初に行った物件が一番良かった。あの時、他の人に取られる前に買っておけばよかった…」と失敗してしまう人もいます。

「とりあえず」という気持ちで臨む内覧は、なんら準備をせずに内覧するということです。そしてそれは、その場のノリや雰囲気で判断することに繋がり、その時の気分で結果がブレます。

冷静に考えればよい結果を引き出さないのは明らかです。しかし意外と多くの人が「物件を見てから決めよう」という受動的な態度で臨み、何となく内覧をしてしまっています。

物件ごとの確認項目を整理し、購入判断を即決できる内覧者はいい物件を手にする

一方で、上手に内覧する人は自分の希望条件を整理した上で、おおむね条件を満たす物件をまず厳選します。

そして、内覧する前に具体的に確認したい項目を、物件ごとに整理した上で内覧します。例えば、図面や写真の情報では確認できない眺望や陽当たり、騒音、設備状況など「この物件はここをチェックする」と決めてから内覧します。

購入意欲の高い人によっては、「確認事項がクリアできれば購入申込書を提出する」という、確固たる購入基準や購入意識を持って内覧に臨む人もいるほどです。

ぼんやりと数多くの物件を内覧することはなく、自分の中で基準を決め、それに合致する物件だけを真剣に吟味するのです。

いずれも、「物件を見てから決めよう」ではなく「確認事項や購入判断(条件)を決めてから見る」という態度です。こうすることで、自分の決断に迷いがなく、人に物件を取られることもなく、後悔のない住宅選びができます。

特に、人気のある物件ほどスピード感が求められ、即決できる決断力のある購入者から「いい物件」を手にしていくのが不動産取引です。

「とりあえず内覧」ではなく、しっかりと準備をした上で内覧し、決断スピードを上げることが良い取引を呼び込むのですね。

②内覧しまくるのはNG!予算より高い家や希望条件外の家を見るのも危険

多くの方は5物件前後(または内見した日数は2日前後)で購入物件を決めることが多いです。中には1物件だけで決める人もいます。

一方で、少しでも気になる物件があれば片っ端から内覧する方もいます。「高額な買い物だから」「もっといい物件がないか」という気持ちも分かりますが、もし内見する数が10物件を超えだしたら要注意です。

内見を繰り返せば繰り返すほど、迷いが多くなり、結局どの物件がいいのか分からなくなり、希望条件の優先順位もごちゃごちゃになりがちです。

物件Aはここがいいけどここが劣る、物件Bはこの部分がいい、物件Cは…という比較を10物件行っても、把握しきれませんし比較もしきれません。

さらには、迷っている間に他の買主さんが購入申込みを行い、買い逃してしまうこともよくあります。

そしてもう手に入らないその見逃した物件が、逃がした魚は大きいとばかりにいい物件に思え、惜しくなり、忘れられなくなるケースもあります。

他のデメリットとしては、内覧すること自体に疲れてしまうことです。思った以上に家を見て回るのは体力がいります。十数件も回るころには「もう家探しに疲れた…」という気持ちになることがよくあります。

結局、マイホーム購入そのものを断念(または延期)するか、よく分からなくなってきたまま適当な判断で物件を買って失敗することになるのです。

どうせ買わないと思っている物件を見るのは、住宅購入の失敗リスクを伴う危険行為

内覧する物件数が増えがちな人の特徴に、予算を大きく超える物件など、明らかに買えない物件も見てみるというケースがあります。

または「絶対に駅から10分以内!」と決めているにもかかわらず、駅から徒歩15分の立地にある戸建てをみにいくような、あえて希望条件に沿わない物件をみる場合もあります。

予算を大きく超える物件を見れば「いい物件だなあ…」と、購入圏外の物件に惹かれ、人によっては安易に予算を上げることを検討し始めることもあり危険です。

NG条件の物件も同じことで、「意外と駅から遠くても建物はいいなあ」と、当初の希望と違う物件を安易に購入する判断をしてしまうことになりかねません。

立地が悪い分、同じ値段であれば建物の質がよいこともあり、冷静な判断ができない人は大きな危険が伴います。はじめから購入圏外の物件は見ないことが最も安全なのです。

このように、内覧する前から買えない・買いたくないと思っている物件を見ることは、住宅購入の失敗リスクを伴う危険な行為なのです。

そして、内見する前から分かっていた理由で物件購入を見送るのは、時間の無駄でもあります。どうしても見たい場合には、インターネット上に広告掲載されている間取り図面や写真を閲覧することに留めましょう。

③見送り理由を振り返らないのは危険!購入検討で得た気づきを次に生かす

内見をすると「この物件はないな」と、見送る判断を下すことはよくあります。

その際に「なんとなく違和感があったから」「この物件での生活が想像できない」といった曖昧なその場のイメージだけで判断して終わりにしてしまうと、いつまでも家探しが終わらない事態に陥ることがあります。

フィーリングを頼りに購入判断を繰り返しては、その場の雰囲気や気分に判断が左右され、いつまで経っても根拠や自信を持って「この物件を買う!」という決断を下せないためです。

また、自分に適した物件を見逃すことにもつながります。

例えば、大きな金額が動く不動産取引においては、物件自体に大きな不満はないのに、一時的な気の迷いや不安から結論を先送りすることは結構あることです。この場合には、冷静に落ち着けた時に「購入しよう」という判断になることもあります。

しかし、購入見送りの理由をしっかり自分と向かって振り返らない場合には、気の迷いで見送った物件も「あの物件はなんか嫌だったんだよな」と深く考えずに購入対象外の結論を出し、同じ物件に二度と戻ってくることはないでしょう。

このように「物件を買わない」という判断の裏にある、自分自身の本音を探らず放置してしまっては、適切な購入判断もできず物件を買うタイミングを逃すことにもつながるのです。

買いたくない本当の理由に気づき、その条件を避けて家探しすれば失敗を防げる

見送る理由となった理由を自分なりに整理しておくことは、失敗リスクを大きく下げる効果もあります。

例えば、購入申込みをしようかどうか迷った挙句、「他の条件はすべて完璧だけど、マンションの2階部分というのがどうしても嫌だ」という理由で物件購入を断念することがあったとします。

見送りたいという気持ちとしっかり向き合った結果、「2階以下のマンションはNG」「思っていた以上に自分は眺望を重視するんだ」といった自分の本当の希望条件に気づけたのです。

これはとても重要な情報です。なぜなら、今後の物件探しにおいては、2階以下の物件を外したり、眺望の良い物件に限定して探すことで、効率的かつ後悔のない物件探しができるためです。

逆に、この見送り理由を深く考えずに「なんとなく嫌だから」という振り返りにとどめてしまった場合、別の2階マンションを買ってしまうこともあり得るのです。

そうなると、将来「あの時、一度眺望の悪さで見送った物件があったのに、似たような物件を買ってしまった…」と後悔することに繋がりかねません。気を付けたいですね。

【まとめ】希望条件を決め、内覧物件を絞り、結果を次に生かすのが王道

ここでは内覧でやりがちなNG行為とその理由をみてきました。

もちろん、いつも沈着冷静でいられるはずもなければ、機械的に物件探しをすべきというわけでもありません。

内覧したその場で購入判断をしなければいけないわけでも決してありませんし、迷うことや希望条件が変わっていくことも当たり前のことです。

ただ、気持ちや意識の問題として、ノープランでその場の雰囲気に任せた内覧や、ダラダラと物件探しを続けることはあまりメリットがなく、時に危険な取引に繋がることを知っておいて欲しいのです。

特に希望条件がアバウトで、明確な方針がないままズルズルと物件探しをしたり、理想が高すぎるためこの世に存在しない夢の物件を追い求めるあまり、物件迷子になるケースも少なくありません。

まずは現実的な希望条件を決め、内覧する物件を絞り込み、内見した結果を振り返りながら次に生かすことが、効率的で満足度の高い住宅取引の王道と言えるでしょう。

本当に見るべき家の数を厳選し、「とりあえず内覧」を防げば失敗リスクが減る

しかし、言葉でいうのは簡単でも実際に実践するとなるとなかなか難しいところもあります。初めての家探しの場合にはなおさらです。

どうしても、安易に内覧をしたいという気持ちになってしまうこともあります。

そんな場合には、内見する物件を厳選するという意識を持ち、物件を見る前に一度「本当に内覧すべき物件をどうか」「この物件で何を確認したいのか」を具体的に考えてみましょう。

物件数を制限する意識を持つことで、安易に気になる物件を選ぶのではなく、内見する家を選び抜くことになります。その過程で頭が整理され、本当の希望条件やNG条件が浮き彫りになることもあります。

安易に多くの物件の内覧を繰り返す人は、「とりあえず見てから決めよう」という姿勢で内見をする方に多いのも特徴です。やはりあらかじめ「決める」という意識を強く持つことが重要です。

内覧を繰り返すのは時間も手間も体力も要ります。ぜひ、内見する前にマイホーム候補を絞るというマインドを持ち、信頼できる不動産屋さんの冷静なアドバイスも生かしつつ、効率的かつ効果的な家探しをしてくださいね!

【P.S.】「この家、買っていいのかな?」…迷わずご相談ください!

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