希望条件に合う物件は意外と少ない?他の買主に取られる前に家を買う方法

物件数は多く感じるけれど…自分にピッタリな家は数件しか出てこない?!

物件探しを始めるころ、「物件はたくさんあるなあ!選ぶのに困るくらい」と感じることが多いかもしれません。

インターネットの物件情報サイトを除くと何千何万もの物件が掲載されており、また、不動産会社もあれこれと物件紹介してくれるからです。

でも、エリアや希望条件を絞っていくと、意外とドンピシャな物件がないことが分かります。購入を本格的に検討する気になる物件は数件程度となることが多いのです。

これだけ物件情報が多い中、魅力的な物件には「買いたい!」と意思表示する買付申込書(購入証明書)が複数入り物件争奪戦になることも少なくありません。

ここでは、物件が意外と少ない理由と、他の人に物件を取られる前にスムースに取引するための方法をみていきましょう。

マイホームの希望条件を設定するだけで、一気に物件の数が減っていく…

マンションや戸建てを購入する場合、希望条件の項目として基本的なものだけでも以下があります。

マンション戸建て
①予算・②エリア(住所または最寄駅)・③駅距離・④専有面積・⑤バルコニー面積・⑥バルコニー向き・⑦築年数・⑧階数・⑨間取り・⑩総戸数・⑪管理費・⑫修繕積立金・⑬駐車場の有無・⑭住宅ローン減税適用可否①予算・②エリア(住所または最寄駅)・③駅距離・④専有面積・⑤土地面積・⑥建物面積・⑦築年数・⑧構造(木造・鉄骨造)・⑨階建て・⑩間取り・⑪バルコニー向き・⑫建ぺい率・容積率・⑬接道・⑭用途地域・⑮駐車場の有無・⑯住宅ローン減税適用可否

すべての項目について、事細かに希望条件があるケースは多くないとは思いますが、例えば①予算・②エリアだけで絞って100件の候補物件があるとします。

そこから、駅からのアクセス(駅距離)や広さ(専有面積)、バルコニー向き、築年数(耐震性)、間取り(部屋の数)の5つの項目は多くの人が定めます。

ものすごく単純な考え方ですが、もしこの条件ごとに候補物件が「70%」に絞られるとすれば、それだけで約17%(=70%×70%×70%×70%×70%)になります。この時点で17件(=100件×17%)です。

さらに、「LDKは15帖以上がいい」「2階以上がいい(マンション)」「駐車場ありの物件がいい」「接道は私道は嫌だ」「小学校まで徒歩10分以内」「通勤30分以内」などの条件が付け加わります。

そうすると、元々100件ほど候補があると思っていた物件が、これだけで数件に絞られることになってしまうのです。意外と自分に合う物件は少ないのですね。

①新規物件の売り出しを待つ場合“待つリスク”と“潜在買主”の存在を知る

絞られた物件の中で購入物件が決まればよいのですが、「買いたい物件が見つからない」というケースも少なからずあります。

このような場合は「①新規物件が売り出されるのを待つ」か「②希望条件を緩める」ことを考えます。

希望条件を冷静に見直し、それでもやはり物件がないというケースでは①売り出されるのを待つ選択を取ります。ただ、家賃支払いや金利上昇など“住宅購入を待つリスク”もあることは知っておきたいところです。

この状態になる買主候補者さんは少なくありません。自分が買おうと思っているエリアの中で、新規物件が売り出されることを待っている他の潜在的な買主さんがそれなりの人数がいるのですね。

だから、魅力的な物件が出ると買付申込書の提出がかぶり、物件争奪戦が始まることがあります。時にはスピーディな意思決定が求められるのですね。

時間をかければいい物件を買えるわけではありません。「大きな買い物だし、他に買う人なんて早々現れないだろう」ではなく、毎日のように物件情報をチェックしている潜在買主は少なくことを知っておきましょう。

3カ月以内に家を決めた方がいい理由。物件を見送る4つのリスクとは?

②条件変更も一案。物件探しの前に“絶対条件”と“できれば条件”に分ける

②希望条件を変更することもあります。特に、購入時期が迫っている場合は考えざるを得ないケースもあります。

もちろん、物件がない理由が(120点満点の)夢のようなマイホームを探しているということであれば、条件を見直さざるを得ないといえます。

どうしても不動産は妥協するところが出てきてしまうものです。特に、かなり安い予算で超好立地を望むような場合には、まず不動産相場を知ることから始めるとよいでしょう。

一方で、物件がないという焦りから「これでいっか」とある意味諦めの境地でマイホーム購入を決めるのは避けたいところです。最悪、賃貸住宅へ一時避難することもできます。

そのためにも、物件探しを始める“前”の冷静な頭で、絶対ブラさない「絶対条件」と、欲を言えばという「できれば条件」に分けておきましょう。

②の条件緩和は原則として「できれば条件」の範囲で行うのが、後悔のない住宅購入に繋がります。

家を買うのが不安…希望条件が多すぎる買主がマイホーム購入できた事例

焦って購入判断はNG。“買う準備”をしておけば安全にスピード決断できる

物件情報は世の中に莫大な数がありますが、こと自分自身の希望条件を重ねると極端に少なくなることが分かりました。

特に、マイホームは建物の中だけではなく、立地や周辺環境も含めてその価値が決まります。外部要因まで含めて100%自分の希望するものにできないところもあります。

そんな中、どうしてもマイホーム購入においては他の潜在的な買主(ライバル)との競争という側面もあり、決断スピードも求められることになります。

少ない物件の中でタイミングよく買う決断をしなければならない…ただ、だからといって買い急ぐことは危険な取引に繋がります。

だからこそ、焦って購入することを防ぐためにも物件探しを始める前に(並行して)、家計診断や住宅ローン事前審査、不動産会社選びなど「いつでも買える準備」を行うことが求められます。

これによって、スムースで取りこぼしがなく、安全で後悔のない不動産取引に繋がるのです。

不動産会社の選定、希望条件の検討、住宅ローン資金計画、インスペクション…

いざ物件の購入証明書を提出しようとすると、さまざまな不安がよぎります。

「この金額の物件を買って住宅ローン返済は大丈夫かな」「建物に不具合や欠陥はないのかな(インスペクションしたいな)」「家に求める条件って他になかったっけ…」などなどです。

直前でバタバタして慌てて決断すると、「この家、なんで買ったんだろう…」と後悔することになりかねません。

ですので、物件探しを始める前に信頼できる不動産会社を選ぶことや、お金の専門家(ファイナンシャルプランナー)と資金計画を立てることなど「買う準備」をしておくことが大切なのです。

本格検討する物件の建物に不安があれば、建築士による建物状況調査(インスペクション)を行うことで購入判断がよりクリアになり、自信を持って決断できます。

物件は意外と少ないものです。後悔や失敗のない住宅購入ができるよう、まずは段取りよくフォローしてくれる不動産会社を選びましょう!

いい物件をタイミングよく買うのは難しい。そもそも物件評価ができない?

物件は意外と少なく、また「買う準備」をしておくことでスピーディに後悔のない決断ができることをお伝えしました。

どうしても「家探し」=「物件選び」というイメージが強いものです。

ただ、本当に難しいのは「いい物件をタイミングよく買う(決断する)」ことにあります。特にマイホーム購入を進めていくにつれこの感覚は実感されるでしょう。

どうしても迷ってしまうのは、そもそも“買ってもいい物件かどうか”を検証することが難しく、買主さん自身で考えても分からない部分も多くあるためです。

例えば、価格の妥当性や建物の不具合・劣化の有無、土地の災害耐性や周辺環境の利便性・将来性など検討すべき項目は多く、専門的な検証が必要です。

だからこそ、新規物件が出た時にスピーディな内覧と共に、買っていい家かどうかをしっかり検証できる不動産会社を選んでおくことが大切です。もちろんいつでもミトミにご相談くださいね!

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