金融機関の考え方を知り、あなたに最適な住宅ローンを組む

マイホームを買うことは住宅ローンを買うこと。慎重な検討が必要

マイホーム購入の肝、「住宅ローン」について詳しく見ていきましょう。住宅ローンとは、銀行などから住宅を買うためにお金を借りることです。

住宅ローン・住宅ローン減税_sそのお金を長い間コツコツ返していくことになるのですが、その返し方や金利変動など、いろいろなことを検討しなければなりません。「マイホーム購入」は「住宅ローン購入」といわれるくらい、住宅ローンはその後の生活に大きな影響を及ぼします。

ここでは住宅ローンの種類や返済方法、その選び方から銀行審査の仕組みなど、その仕組みを知ることであなたにぴったりな住宅ローンを選びましょう。

金融機関は「おカネを返してくれるから」貸す。当たり前の鉄則が大切

どうして金融機関はお金を貸してくれるのでしょうか。「それが銀行の仕事だよ!」という声が聞こえてきますが、ズバリ「返してくれるから貸す」のです。「当たり前だろ!」とのツッコミありがとうございます。

しかし、このキホンのキホン「返してくれるから貸す」、忘れてはならないとても大切な考え方なのです。

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少し掘り下げると、住宅ローンの金利が自動車ローンなど他のローンと比べて低いのはなぜでしょうか。数千万円という高額なお金を借りるのに、です。それはやはり「返してくれる(可能性が高い)から(低金利で)貸す」のです。

金融機関は「返してくれるから貸す」という考えを徹底しているからこそ、属性(年収や勤務年数)を事細かに聞き、返してくれるかどうかの度合いを図っているのです。

担保をとり、団体信用保険をかけて万が一に備える銀行

住宅ローンの場合、金融機関は住宅を担保にとります(抵当権を設定します)。

万が一、ローンが支払えなくなった場合は、金融機関が住宅を売却し、そのお金でローンを返済してもらう仕組みを作っているのです。

collateral_ss経済的に困窮する場合ではなく、お金を借りている方が残念ながらお亡くなりになる場合もあります。

こういった事態に備えて、ほとんどの金融機関は、お金を借りる方に「団体信用保険(団信)」と呼ばれる生命保険に加入してもらうことを条件にお金を貸し出します。そしてこの保険料は金融機関が負担してくれます。

お亡くなりになった場合、保険会社から返済しきれていないローン残高分の死亡保険金が支払われる仕組みなのです。このような仕組みを徹底しているからこそ、数千万円という大金でも低金利で貸し出すのです。

住宅ローン手続きは4ステップ

住宅ローンには融資実行まで含めて大きく4つのステップに分かれます。

事前審査(早めに済ますことをおすすめ)
読んで字のごとく、住宅ローン本審査の前に行う審査です。これを行うことで売主が優先的に契約をしてくれたり、現実的な資金計画が組めるなど多くのメリットがあります。事前審査は早めに済ましておくことをおすすめします。
本審査
事前審査が通った後、マイホームの売買契約が終われば、本審査が待っています。この本審査を持って、住宅ローンの融資可否が決まるわけですが、基本的に事前審査と大きな内容の変更がない限り、そのまま通過することが多いです。しかし本審査では、売買契約書や印鑑証明書など必要な書類が増え、しっかりと細かいところまでみられるため気は抜けません。
ローン契約(金銭消費貸借契約)
本審査を通過すれば、金融機関と住宅ローンの契約を結びます。借入額や金利など大切なことがこの契約書に明記されていますのでしっかりと確認しましょう。

尚、ローン契約を結んだからといって直ちにお金を貸してくれるわけではありません。決済当日、金融機関がその物件に担保を設定(抵当権の登記)することと引き換えに、入金されます。銀行は「返してくれるから貸す」を徹底するのですね。

また、(住宅金融公庫や在家住宅融資などを除き)住宅ローンの適用金利は基本的に「実行金利」が適用されます。これは、適用金利は契約を結んだ日の金利ではなく、入金された日(融資実行日)時点の金利を、住宅ローンの金利とするという意味です。

融資実行
決済当日、お金が口座に振り込まれ、そのまま売主様へ送金されることになります。売主様が着金を確認し、決済が完了し物件の引渡しがなされます。

それではこれから、具体的に住宅ローンの選び方やポイントをみていきましょう!

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