3物件に絞ったけど決められない…4つの決断方法で失敗しない家探し
目次
これが絶対一番!という物件がないのが家探しの悩み…どう決める?
マイホームを探していて、いろんな物件をみていくと「これいいかも!」と思う物件がいくつか出てきますよね。
ただ難しいのが、不動産は立地や間取りが事細かに違うため、「これが一番!」と決めきれないこと…。
この物件の広さは気に入ったけど、駅からの距離が遠いなあ…。こっちの物件は駅から近くていいけど狭いなあ…。この物件は価格がもうちょっと安ければ…
といった具合に、どの物件にもいいところと悪いところがあり、「最終候補の物件は3つに絞られたけど、そこから先の決め手に欠ける…決めきれない」ということもよく起こります。
そういう場合にどうやって決めればいいのか、そのヒントをみていきましょう。
①住宅購入の目的を家族と共有する。そこから希望条件を書き出してみる
まず、マイホーム探しを行う上で「なぜ家を買いたいのか?」という目的をしっかりとご家族で共有しておくことが第一歩です。
例えば「子どもが生まれて部屋が手狭になり、家族がゆったり暮らせる家が欲しい」という場合には、お子さまの人数なども考え「3LDKが必要」という具合に希望条件が出てきます。
さらに、子どものために快適な住環境を作ることが第一の目的であれば、保育園や小学校の距離を考えてもいいでしょう。
家を買う目的(きっかけ)が「家賃の支払いがもったいないと感じるから、資産形成できる家が欲しい」というのなら、立地や駅距離、そのエリアの将来人口動態などを踏まえ、「将来売りやすい・貸しやすい家」が条件となります。
もちろん目的は複数あっても構いません。家を買う目的に照らし合わせて、まずは条件を書き出してみましょう。
その際、絶対必要な「絶対条件」と、できればあったらいいなという「できれば条件」に分けるとより効果的です。
②物件の内覧前に希望条件の優先順位をつける。一時の感情に流されない
目的とともに希望条件がいろいろと出てきます。その次に行うことは、物件をいろいろと見て回る前に優先順位をつけておくことです。
できるだけ、物件の内覧(内見)を行う前の冷静な状況で、希望条件の優先順位を付けておくことが望ましいです。
というのも、物件を先に見てしまうと迷いのドツボに陥り、当初の希望とは別の物件を買ってしまうことがあるためです。
なんとなく内覧すると、物件の内装に感情が引っ張られてしまいがちです。新築やリノベ物件などの内装が綺麗な物件をみてしまうと「素敵な物件!」と感情が高ぶってしまいます。
共働きで通勤が便利にすることが目的で「駅からの距離が近い物件がいい」と当初は思っていたご家族が、綺麗な物件を見たとたんに「徒歩15分のマンションだけど、そのうち慣れるよね」という会話を始めたりします。
そういう時に、先に優先順位を決めておけば「この物件は魅力的だけど、でも駅からの距離が遠いから除外しよう」と冷静な頭で判断できるようになるのですね。
長期的なライフスタイルも忘れない。例:子育て時間は限られる。代替手段はない?
条件の優先順位を決める際に意識したいのが、長期的なライフスタイルも思い描いておくことです。
例えば「子育て環境を重視したい。絶対保育園の近くがいい!」という条件は、子育て前(真っ盛り)なご家族ではよくわかります。優先順位が高いこともあります。
一方で、保育園に通う期間は数年間と限られた時間です。その限られた時間と、何十年と家と付き合っていく時間を比べてみることも必要かもしれません。
目先の状況ではなく、長い目でみてなにが優先度の高い条件かをゆっくり考えてみましょう。ほんの数年間のことであれば代替手段で対応できないかを考えてみるのもいいですね。
もちろん、目先のことを重視することが決して悪いことではありません。ただ、目先の条件を満たす代わりに駅距離がかなり遠くなった…など、他のものを犠牲にしてしまうことがあります。
そうすると、後々「なんでこんな家を買ったんだろう…失敗した…」となりかねません。短期的視野と同じく長期的な視野も持って検討くださいね。
③不動産の販売図面は目移りする…ならば「物件比較表」を作ってみよう!
希望条件の優先順位を決めて一つ一つの物件を精査していけばいい…頭では分かっても実際にはそれでも決められないことはよくあります。
そもそも不動産というのは、家電製品のようにスペックが分かりやすく一覧表になっているものでもなく、見方や視点によって評価の仕方が全く異なります。
また、販売図面(いわゆる“マイソク”)を複数枚並べても、立地・駅からの距離・価格・階数・広さ・設備…などなど目移りして、比較しようにも頭がパンクしてしまいますね、、
※「物件比較表」のサンプル(クリックで拡大)
そういう時こそ、候補物件を項目ごとに比較できる「物件比較表」を作ってみましょう!
マンション、戸建て、土地それぞれ主要な項目は異なりますが、例えば上の表のようなイメージです。一番上に自分の希望条件を書くと、希望条件を満たしているかどうかチェックもできます。
複数の販売図面に散らばっている内容を一つの表に落とし込むだけで、ぐっと頭が整理され、写真などの見た目だけに惑わされることもなくなるでしょう。
㎡単価は?駅の乗降客数は?etc…項目ごとに掘り下げていけば物件の理解が深まる
物件比較表の作り方に決まりはありません。また、その使い方も様々です。
例えば、マンションや戸建てはそれぞれ延床面積(㎡数)が異なります。価格を㎡数で割ることで、㎡単価が割り出せるため、価格水準を比べられます。
また、最寄り駅が異なる場合には、それぞれの最寄り駅の乗降客数を調べることで、駅の力(利用客の多さ)を比べることもできます。
設備面でいえば、例えばキッチンが人気のカウンターキッチンかそうでないか、などの項目を作ることもよいでしょう。
複層ガラスや複層サッシのある住戸は断熱性や遮音性に優れます。住宅性能に直結しそうな特筆すべき点がないか、各住戸で比較してみるのも一案です。
その他、同じ駐車場であっても平置き駐車場か機械式駐車場かで、毎日の車庫出しの時間(タイムロス)も、メンテナンスコスト(修繕積立金)も大きく異なります(平置きの方が望ましいです)。
このように、たかが一枚の表を作って比べていくことでその物件の理解がどんどん深まりますね。ぜひ迷っている場合は試してみてください。
④第三者視点で資産価値の高い家を買う。将来の買主が欲しいと思うか?
どうしても決めきれない時には、「自分ではなく、第三者ならどの家が欲しいと思うか?」を考えてみることも一つの手です。
決めきれない場合に限らず、家探しの過程で「他の人ならどう思うかな」と第三者視点を取り入れるのは失敗しない住宅購入にはとても大切なことです。
「将来の買主さんは何を思うかな」「過去の自分はこれが欲しかったのかな」など、他人視点・(過去の冷静な)自分視点を取り入れられることで、優良な住宅購入に繋がるのです。
どうしてもマイホームといえば「個性的な自分だけの家!」と考えてしまい、他の人が「欲しくない…」と思うような物件を一時の感情に任せて買ってしまうことがあります。
もちろん、自分だけの家という考え方は決して悪いものではありません。ただ、特に資産性の観点からは“独りよがりの家”というのはマイナスに作用してしまう場合が多いものです。
資産価値の高い家、つまり多くの人が「ここに住みたい!」と思う家を買って、将来の買主・借主に売りやすい家を手に入れましょう。
切羽詰まった状態で安易に決めない!迷ったらいつでもご相談ください
最後に、切羽詰まった状況の中で「もうこれでいいや…」と後ろ向きに決めることだけは決してしないようにしましょう。
不動産会社の中には、「夢」「一生に一度」などと感情に訴える営業をかけてくる場合もあり、言われるがままにご契約してしまう方も本当に少なくありません。
住宅購入は、不動産業界に身を置かない多くの方にとって慣れないものです。しかも、考えることや生活に与える影響の多いもので、ある意味疲れるものでもあります。
そんな中で決断や契約を急かされてしまうと、「不動産屋さんがそういうなら、そういうものかな…」という気持ちにもなりがちですね。。
後悔しないためにも、徹底して評価・検証してくれる不動産会社を通じて、納得できる住宅購入をしてください。
もし一旦状況を整理したい、絞られた物件を決めかねているのでアドバイスが欲しい、という方がいらっしゃいましたらいつでもミトミにご相談くださいね。
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