こだわり過ぎた家は要注意!豪華設備や広すぎるマンションを買って後悔する理由とは?
目次
特別なこだわりや主観的な希望条件は、将来売りづらくなるリスクあり?
マイホームを買う場合、いろいろな希望条件を考えますよね。
耐震性や災害耐性などの安全性や、立地や周辺環境など利便性の良さ、家の広さや設備など住宅の基本性能は多くの方が検討したり、積極的に確認するものです。
一方で、他の人があまり考えない強い独特のこだわりがあったり、実際に内覧(内見)した時に物件に“惚れて”しまって感情的に購入される場合もあります。
もちろんそれが悪いことでは決してありません。
ただ注意したいのは、多くの人があまり興味を持たないような特別な希望条件や、主観的な要素が強いところに惹かれた場合、買った後に悔やんでしまうことがあるということです。
生活していて「やっぱり不便だ…」と思うことや、将来自宅を売る時に売却が難しくなる可能性もあります。ここではその実態をみていきましょう。
スイートルーム的な設備豪華の広々マンションや、カフェ風戸建ては割高!
マンションをみていくなかで、設備がかなり充実して豪華、部屋も広々としすぎている高級感あふれるホテルのような住戸に出会うことがあります。
100㎡をゆうに超える広い部屋、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)だけで30帖あったり、玄関やキッチンが大理石で埋め尽くされていたりします。
中に入った瞬間、ホテルのスイートルームのような高級感あふれるイメージが湧いてきます。同じようなことでいえば、カフェテリア風の戸建て住宅もあります。
こういう物件を内覧したら「素敵!」と思い、確かに高揚感を覚え快適な暮らしができそう…と感じますね。
ただ気を付けたいのは、このような物件の場合、通常の相場よりもかなりプレミアムが載せられており、価格が割高であることがほとんどでです。特別な価値を見出した方向けといえます。
スイートルームマンションを買う場合には、目に見えない部分を含め、お金がかかっているということを理解した上で購入検討をしたいですね。
広すぎる家は掃除や施錠の手間に加え、管理費・修繕積立金・メンテナンス費も高い
例えば、広すぎる部屋というのはそれだけ掃除の手間がかかります。部屋が多すぎることもあり、外出時にはカギ閉め(施錠)も手順が増えることもあります。
具体的な生活イメージをしていなかった場合には、購入後に「こんな広い部屋はいらなかった…」「豪華な設備、ほとんど使ってない」「毎月の住宅ローン返済がもったいない気がする…」ともなりかねません。
ご家族でお子さんが独立する前には部屋を効率的に使えていた場合にも、お子さんが巣立った後には広すぎる住戸は使わない部屋がでてくることも少なくありません。
基本的に専有面積に応じて管理費や修繕積立金は決まるため、広い部屋にはそれだけ管理費などが高くなり「もったいない…」と感じることもあります。
また、室内だけでなくバルコニーが大きすぎる場合には、ゴミがたまりやすく清掃が必要となったり、防水塗装などのメンテナンス費用がかさんだりすることもあります。
オシャレ感を出すためにコンクリート打ちっぱなしにしている住宅もあり、その場合は断熱性に問題があったり、メンテナンス性にデメリットもあるなど注意が必要です。
イメージだけであこがれの観光地や地方の田舎に家を買ったら不便だった…
スイートルーム感やカフェ感など、それがピッタリ合う方もいれば、イメージだけ先行して実際に住むとそうではなかった…となる方もいます。
スイートルームのような物件は非日常だからこそいいという考え方もあり、それが毎日続くことで逆にストレスになる(落ち着いてくつろげない)こともあるようです。
なんとなくいいなと思っていても、それが毎日続くとうんざりしてしまうかも…と思われる方は一時の感情に任せず慎重に検討してくださいね。
同じことで、非日常だからこそいい点でいえば、あこがれの観光地に家を買う場合は気を付けたいところです。
イメージ先行で「毎日が楽しい!」と感じますが、週末になれば人込みで言葉が通じない外国人などにストレスを感じる方もいます。近くにあるのは観光客用のお土産屋さんばかりで意外と不便な場合もあります。
また、地方の田舎暮らしというケースもあります。これも同じことでその生活実態を知った上で、自分に合うかどうかをしっかりと検討してみてくださいね。
家を買うなら長期間の生活イメージを持つ!子育て期間は意外と短い?
いくつか購入前後のギャップをみてきました。新居を購入する時は、ここから新たな生活が始まると意気揚々とするものです。
一方で、住んでいく中でライフスタイルも変わっていくことを意識したいです。家を買う時は「こんな生活がずーっと続くんだろうな」という感覚を忘れて、長期的な生活イメージを持ちましょう。
例えば「〇〇保育園の近くがいい!」と目先のことに捕らわれることがあります。もちろん、諸事情がありどうしてもそれを最優先せざるを得ないケースであれば問題ありません。
ただ、保育園・幼稚園や小学校など学校での生活は3年や6年といった「数年」で住みます。一方で、マイホームでの生活は何十年と続きます。
学区の問題などを解決する代替手段があれば、他の方法で対応し、長期的に見てより重要な事柄(例えば地盤の状況や災害耐性など)を優先する方がよいといえます。
どうしても目の前のことに意識が向きがちですが、長い目で考えると購入後のギャップも少なくなります。ぜひ一度、20~30年先の生活イメージも一緒に検討してみてくださいね。
他人視点も持つ!「他の人は気に入る?」「友達なら住みたいと言う?」
文章でみると「そんなこと分かってます」という方も多いかと思います。
ただ、素敵な部屋や綺麗な物件を内覧すると、ぱっと見て「ここに住みたいなあ!」という気持ちが強く湧いてくるなど、夢や希望が膨らむことが実際にあるものです。
買主さんによっては、「70㎡程度のマンションが住みやすい」とおっしゃっていたのに対して、100㎡くらいの部屋を見た瞬間「すごく素敵!」と意見を大きく変えることもありました。
そんな時にこそ「ずっと住み続けたいか」「買主を絞っていないか」「以前に決めた希望条件に合っているか?(過去の自分も賛成するか)」ということも考えてくださいね。
マイホーム購入は、「自分だけの家」という感覚に陥りがちです。もちろんその通りなのですが、それだけだと後悔することがあり得ます。
「他の人はどう思うだろう。気に入るかな」「友達はここに住みたいと言うかな?」と“他人視点を持つ”ことで冷静になれます。長期的な視点を持つことと合わせて試してみてくださいね。
資産価値を重視するなら、将来の買い手を大きく絞らないマイホームがおすすめ
特に将来の売りやすさ(流動性)や価格維持力など資産価値を重視する方は、冷静な検討が求められます。
例えば超高級物件など、ご自身の主観的な好みが強まれば強まるほど、売却しようと思っても買い手がかなり限られてくることがあります。
売れやすい物件は「買いたい」と思う潜在的な購入者が多い物件ですが、通常の物件よりもあまりにも大きすぎたり設備が豪華すぎるものは敬遠されがちです。
価格を大きく下げざるを得ないことも多く、最終的には損失が膨らむ可能性が高いことに注意しておきましょう。
もちろん、住宅購入はお金だけではありません。心情的な高揚感をお金に換えていい、プレミアム分を払っていいという場合にはもちろんその判断を尊重してください。
ただ、その認識をした上で買うことが、「こんなはずじゃなかった」を防ぎます。例えば売る時に「こんなに安い値段になるの?」とならないよう、しっかりと確認した上でご購入の判断をしてくださいね!
【P.S.】「この家、買っていいのかな?」…迷わずご相談ください!
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