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賃貸物件を借りる動機・目的を確認。後悔しないお部屋探しに繋がる
なんにでも言えることかもしれませんが、「原点に戻る」ということはとても大切なことです。
お部屋を借りることにおいても、「なぜ部屋を借りるのか」「誰のためか」などをしっかりと初めに思い描くことがとても大切です。
たくさんの物件を見ていく中で、ついつい見た目につられて初心を忘れがちになります。
結局、借りた後に後悔することにもなりかねませんので、ここでじっくり考えてみてください。ポイントは5W1Hです。
5W1H | ポイント |
---|---|
Why(なぜ) | 「なぜお部屋を探すのか」「引っ越しの目的は何か」 |
Who(だれ) | 「だれが住むのか(同居人はいるか)」 |
When(いつ) | 「いつまでに借りたい(入居したい)のか」 |
Where(どこ) | 「どこに住みたいのか」「通勤・通学・周辺環境どれを優先するか」 |
What(なに) | 「どんな部屋がいいか」広さ?築年数?間取り?機能性? |
How much(いくら) | 「予算はいくらか」(月々の支払いはいくらまでOKか) |
上の表について、一つ一つ思いを馳せて考え、お部屋を借りて住んでいるイメージを形創ってください。
はじめに動機や目的をしっかり固めておかないと、部屋をみればみるほど判断がブレてしまいます。軸がしっかりしているほど、後悔のないお部屋探しができます。
家賃で後悔、広さで後悔、間取りで後悔…初心を変えた代償は大きい
初めに具体的にイメージし、これだけはやっぱり必要だ!と思う条件を決めましょう。
そして、それを変える時には後々「こんなはずじゃなかった…」とならないように慎重に検討しましょう。
初めに感じた想いを変えることは往々にして後悔につながってしまいます。
「当初想定した家賃より高かったけど契約した。でも実際に生活してみてもったいないと感じてる」「築浅(築年数が短く新しい)から小さな部屋に入居したけど、荷物が多くて生活しずらい」「立地がよいと思ったけど、やっぱり独立洗面化粧台がないと毎日不便」などすべて実例です。
すべて、初めに優先順位をつけず物件の見た目に流された結果といえるでしょう。
もちろん住んでみてわかることも多いですが、できるだけ事前にイメージを具体化しておくことをおすすめします。
「絶対条件」と「できれば条件」を初めに決める
5W1Hを確認すればさまざまな希望条件も生まれてくると思います。
それら希望条件に「これだけは絶対!」という”絶対条件”と「絶対とはいかないけどできればあった方がいいな」という”できれば条件”に分けてください。
いろいろなお部屋をみるなかで、この絶対条件に照らし合わせて一つ一つ評価していくことをおすすめします。
もちろん後から変更することは構いませんが、初めの自分の意志を知った上で変更するのと、物件に惑わされて変更するのでは意味が違います。
具体的にお部屋探しをする前に条件に優先順位をつけることは、「こんなはずじゃなかった」を防ぐためにとても有効な方法です。
悩む場合は、「古い・新しい」×「広さ・狭さ」で物件を絞り込む
賃貸物件はたくさんあります。物件を探し始めてうんざりすることもあるでしょう。
その場合には、「築年数(新しさ)」と「㎡数(広さ)」で大まかに自分の望むことをイメージすると絞り込みやすくなります。
つまり家賃水準が同じ場合、「古くても広い物件」か「狭いけど新しい物件」という2つのグループができます。
あなたの持っている荷物の量などから必要な広さが決まりますし、また、多くの場合建物の新しさは個人差が大きいものです。
古くても広い部屋を好むのか、狭くても新しい部屋を好むのかを自問自答してみましょう。新しさや広さ以外にも、他の要素でグルーピングしてももちろん構いません。
大切なのはそのように具体的に考えることで、たくさんある物件から自分が何を求めているか具体的に理解を深め、自分の要望を発見することです。
家賃の水準は給与月額の1/3以内に抑える
いろいろと希望はでてくると思いますが、要求が多ければ多いほど一般的に家賃は高くなります。
要は、自分が支払える家賃の範囲内で希望を捨てなければなりません。
家賃の水準としては、高くとも月あたりの給料の1/3以内に抑えましょう。30万円/月もらっていたら10万円/月以内で条件を絞っていくことが健全でしょう。
賃貸物件はいくら家賃を支払ってもそれはすべてオーナーに渡るもので、自分の資産形成にはなりません。
あなたの暮らしと家賃支払いの水準をバランスよく調整し、住生活もお財布もどちらも健全に生活しましょう。
すべてを満たす物件はないことも知る
広くて新しくて最新設備が整ってて防音の部屋がいい!などという場合は、家賃水準をあげる必要がでてくるでしょう。
このように、すべてを満たそうと思うのは無理でなにかを犠牲に(この場合はおカネ)しなければなりません。
100%要望に応える物件はないことを知っておくことも大切です。
存在しない物件を探し始めてしまい、時間だけ浪費してしまうためです。成約の中でお部屋を探す(落としどころを決める)という心構えが必要です。
賃貸入居時の初期費用は「家賃×5~8カ月分」程度
おカネに関していえば、あわせて理解しておきたいのが初期費用です。
一般的に、お部屋を借りるには初期費用として家賃の5~8カ月分が必要です。
例えば、家賃8万円のお部屋を借りるには、初期費用が40~64万円かかかるということです。意外と初期費用はかかるものです。
契約時になって「おカネが用意できない!」ということにならないよう、計画的にお部屋探しをしましょう。
費用の内訳。敷金・礼金の額や有無によって変動する
初期費用の内訳は以下などがあります。
場合によってはかからない費用もあり、また、地域やオーナー(大家さん)よっても敷金や礼金の額や有無が異なります。
名目 | 金額(目安) |
---|---|
敷金 | 家賃1~2カ月分 |
礼金 | 家賃1~2カ月分 |
契約日からの日割り家賃 | ~家賃1カ月分 |
翌月の前払い家賃 | 家賃1カ月分 |
仲介手数料 | ~家賃1カ月分 |
鍵の交換費用 | 1~2万円程度 |
火災保険料(家財保険料) | 2~3万円程度(2年間) |
家賃保証会社の保証料 | 家賃0.5~1カ月 |
さらに、24時間緊急サービスなどその他のサービスに申し込む場合には初期費用(または月々の家賃)があがります。
尚、ここでは住宅を想定していますが、店舗や事務所などの場合には保証金を差し入れることが多く(敷金と同じ意味です)、この場合には賃料の6カ月分以上となることも多くあります。
「いい物件があれば…」は泥沼の入口。あなたにとってどうかが大切
お客様ご自身でこだわりを持つことが大切です。お客様によって、住み方もなにを大事に考えるかも千差万別です。
「いい物件」も人によってまったく異なるということです。
賃料、広さ(間取り)、駅からの距離、エリア、物件の種類、築年数などを列挙し、これは絶対こだわる!というものと、あったら嬉しいな、というレベル分けが大切です。
アヤフヤなままお部屋探しをしてしまうと、お部屋の候補が多すぎて迷い、営業担当の口車に乗せられてしまうかもしれません。
自分が住みたいイメージとブレなく比較しながら、不動産会社の営業担当にきちんとそのイメージを伝え、チーム一丸となってお部屋を探しましょう。
賃貸物件探しの事前準備のまとめ
賃貸住宅を借りようと思った時、まずは初心に戻って具体的な暮らしのイメージを膨らませることが大切です。
ここで自分にとってなにが絶対に必要か、またはそこまで必要としていないか、優先順位をつけましょう。
特に初期費用は意外とかかるものです。契約直前になって慌てないで済むよう、お部屋探しを始める前から分かっていることはしっかりと事前に検討しておきましょう。
そして具体的にお部屋探しに入っていく前に、不動産よりも不動産屋を選ぶことが大切になります。次はそれをみていきましょう。
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